「あくまき」といっても知らない人がほとんどでしょうね。
竹の皮でもち米を包んで灰汁で3〜4時間炊きあげたもので、どちらかというとちまきのイメージのようなものです。
私は九州出身なのであくまきは大好き!この臭いこそが食欲をそそってくれるのですが、このあくまきの独特の臭いはどこからきているのでしょうか?美味しい食べ方などをご紹介していきます。
あくまきの独特なアンモニア臭の理由
あくまきとは鹿児島の名物です。灰汁のアルカリ成分が独特の香りを生み出します。特に苦手な人には「薬品のような臭い」に感じることもあります。これは、灰汁が強アルカリ性であるため、アンモニアや重曹のような刺激的な香りを発することに由来します。特に、長時間煮込むことでこの成分が濃縮され、香りが強くなることがあります。
ただし、きなこや黒蜜をかけることで和らぐため、風味を調整しながら食べるとより楽しめます。また、一度冷凍してから解凍することで、香りが若干落ち着くため、香りが気になる方は試してみるのもおすすめです。さらに、温め直すことで甘みが引き立ち、香りとのバランスが取りやすくなるため、加熱方法を工夫するのも有効な手段です。
あくまきの苦手な人が多い理由
・プルプルとした独特の食感で、もち米とは違った舌触りがあるため、好みが分かれる。
・強めのアルカリ臭が特徴的で、特に初めて食べる人には驚かれることが多い。
・素朴すぎる味わいのため、砂糖やきなこなどを加えないと味が物足りなく感じることがある。
・食べ慣れていないと違和感があるが、逆に食べ慣れるとクセになるという意見もある。
・保存方法によっては風味が変わりやすく、適切な保存をしないと食感が落ちることも。
・地域によって微妙に味が異なり、鹿児島の伝統的なものと、改良版では風味が変わる場合がある。
・調理法によっては苦みが増すことがあり、煮込み時間の調整が必要になることもある。
あくまきの上手な保存方法は?賞味期限は?
あくまきを一気に全部食べきれるのならいいですが、
上手に食べきれずに残してしまうこともあると思います。
そんな場合はどうやって保存すればよいのでしょうか。
調べてみた所、あくまきの賞味期限は5日程度。長くても2週間ほどのようです。
ただし、自宅手で作ったあくまきは殺菌処理が難しく、市販のものに比べてあまり長期間保存できないと考える方が良いでしょう。やはり作って2~3日以内に食べるのが良いです。
あくまきが長期間保存できる理由と保存時の注意点
そもそもあくまきを作る際に長時間煮るため製造過程で菌がつきにくいです。
また、あくまきを包む竹の皮は抗菌効果が高く、アルカリ性食品であるあくまき自体も菌の繁殖を抑制する作用があります。もともと保存食として活用されていたというのも納得です。
ただ、いくら菌が増えないとはいえあくまきは時間が経つにつれて固くなっていき味が落ちます。ですので、保存する場合もなるべく上手に保存したいものです。
冷蔵庫で保存する場合は竹の皮からはずし一口大にカットして一つずつラップに包んだ上で
ジップロックなどで保存することをオススメします。
常温であれば1週間、冷蔵保存で2週間程度はもつようです。
また、保存したあくまきを食べる時は、食べる前に少しレンジでチンすると美味しく食べられます。
あくまきの切り方
あくまきは竹の皮を広げてみると、でっかいお餅のような感じのもっちり感がわかります。
これを包丁で切ろうとすると、包丁にベタベタくっついてうまく切れません。
なので細くて強いタコ糸を使って切ります。ぜひこの方法を試してみてくださいね。
あくまきの栄養と健康効果
もち米を使用し、エネルギー補給に適しています。また、ミネラルも含まれており、適量なら健康的な食品です。
さらに、腹持ちが良く、ダイエット中のおやつとしても使えます。加えて、食物繊維が豊富なため、腸内環境を整える効果も期待できます。ビタミンB群も含まれており、疲労回復にも役立ちます。
さらに、もち米に含まれるアミロペクチンは、消化吸収が穏やかで血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。特に、きなこや黒蜜を加えることで、より栄養価のバランスが取れ、ヘルシーなおやつとして活用できます。
あくまきのカロリーと食品としての位置づけ
あくまきは高カロリーな食品ですが、添加物が少なく、ナチュラルなおやつとして楽しめます。市販のスナック菓子と比較すると、健康的なおやつといえるでしょう。
さらに、もち米由来のエネルギー源として、登山やスポーツ時の栄養補給にも適しています。また、人工甘味料や保存料を含まないため、小さな子どもや健康志向の方にもおすすめできます。
和菓子好きな方には、黒糖や抹茶と組み合わせることで、より風味豊かに楽しむことが可能です。さらに、現代のスイーツトレンドに合わせて、アイスクリームと一緒に食べたり、スムージーの材料にするなど、新しい楽しみ方も広がっています。
あくまきの食べ方をアレンジしてみよう
あくまきを同じ味で食べ続けるのはちょっとつらい。
そんなあなたの為に、あくまきを美味しく食べるためのアレンジ方法をまとめました。
きな粉と砂糖
定番は、きな粉と砂糖を混ぜたものをかけて食べる食べ方です。
普通のお砂糖でも良いですが、黒砂糖でもコクがあって美味しいですよ。
メープルシロップ
普通に切ったあくまきに、メープルシロップをたっぷりかけていただきます。
朝のホットケーキの代わりにいかがですか?
ハニーバター
はちみつを室温にしたバターにたっぷりかけて、よく混ぜ混ぜします。
これをあくまきに乗せて食べても、とっても美味しいですよ。
砂糖とお醤油
お醤油にお砂糖をたっぷり入れて混ぜたものを、かけて食べてもまた和風でいけます。
きな粉と黒蜜そしてホイップクリーム
カットしたあくまきに、きな粉をまぶして黒蜜をかけます。
和洋折衷でたっぷりのホイップクリームとも、とっても合いますよ!
きな粉とココア
ココアの粉にお砂糖を好みで混ぜておきます。
そこにきな粉もお好みの量を混ぜます。
切ったあくまきにたっぷりかけて、召し上がれ!
あんこ乗せ
切ったあくまきに、缶のあんこを乗せてあんこ餅のようにしていただきます。
バター醤油
フライパンにホイルを広めに敷いて、バターを溶かします。
その上にカットしたあくまきを並べて蓋をします。
2,3分で柔らかくなったら、お醤油を回し入れてもう少し火を通しカリッとなったら出来上がり。
アイスクリームと!
あくまきを小さめに切って、バニラアイスクリームを乗せていただきます。
ホイップクリームも忘れずに!
揚げドーナツもどき
Phillsbury の冷蔵ビスケットの生地に、一口サイズに切ったあくまきを入れて丸めます。
油で揚げたら、揚げドーナツのような感じでいくつでも食べれます。子供も大好きですよ。
あくまき天ぷら
あくまきを一口大に切って、天ぷらの衣をつけて油で揚げます。
サクッとした外側の食感に、ほんのり甘くもっちりした歯ごたえがたまりません。
海苔で巻いて
フライパンに油を敷いて温めます。
カットしたあくまきを並べて、両面をカリっと焼きます。
焼けたらお醤油につけて、海苔を巻きながらいただきます。
マヨネーズとお醤油
カットしたあくまきをお皿に並べて、軽くラップして少しだけチンして温めます。
マヨネーズとお醤油をかけていただきます。
納豆あくまき
納豆にごま油とめんつゆを適量入れてよく混ぜます。
あくまきを切ってお皿に並べ、レンジでチンして温めます。
ごま油とめんつゆを混ぜた納豆を乗せていただきます。
あくまきチーズ
耐熱皿にバターを塗ります。
カットしてレンジでチンしたあくまきを、耐熱皿に並べます。
ピザチーズを乗せて、トースターでとろけるまで焼きます。
くるみたれで!
100均などで売っているくるみを、すり鉢で擦ります。
少々水を入れてお醤油とお砂糖も入れ、よく混ぜます。
切ったあくまきにかけて召し上がれ!
コクのあるくるみの味が、くせになりそう!
ピーナッツクリームで
カットしてレンジでチンしたあくまきに、ピーナッツクリームを塗って食べます。
素揚げあくまき
あくまきを小さめに切って、カリっと素揚げします。
めんつゆにすりごまを振りかけておいたものに、つけて食べます。
ニンニクポン酢で
ポン酢にすりおろしニンニクを入れ混ぜます。
カットしてレンジでチンしたあくまきをつけながら食べます。
まとめ
独特な臭いのある鹿児島名物のあくまき!
色々な食べ方がありましたね。
あくまきはお餅のようでもあり、おこわのようでもあり色々な味が楽しめます。
今度は残ったカレーをかけて、食べてみようかなとも思っています(笑)
えっ?こんな試し方あったの?と思えるような自分流のオリジナルを考えてみても、おもしろそうですね。