寒くなって雪が降ると、子供から「なんで冬は雪が降るの?」と質問されることはありませんか?
大人にとっては当たり前に感じることでも、いざ説明しようとすると難しいですよね。
今回は、子供にもわかりやすい雪の仕組みや雪が白く見える理由について解説します。
■雪はどうやってできるの?
雪の正体は、水が氷となって地上に降ってくるものです。つまり雪の大元は水なのです。
湿った空気が上昇し、冷えて雲をつくります。さらに空気が冷えると、雲の中の水蒸気が粒子になり、その粒子に水蒸気がくっついて氷の粒=雪の結晶が生まれます。
上空は地上よりずっと寒いため、雪は氷のまま降ってきます。ただし、地上の気温が0度前後なら雪のまま届きますが、気温が高いと溶けて雨やみぞれになってしまいます。
だからこそ冬の寒い時期にしか雪を見ることができないのです。
■雪はなぜ白いの?
「雨は透明なのに、どうして雪は白いの?」と聞かれることもありますよね。
実は雪の結晶そのものは透明です。手のひらで雪を受け止めると、透明っぽく見えるはずです。
ではなぜ白く見えるのかというと、光の乱反射が原因です。
雪の結晶は六角形の形をしていますが、温度や湿度によって一つ一つ違った形になります。そのため、光が結晶に当たると乱反射し、さまざまな色が混ざり合います。
結果として人の目には「白」に見えるのです。
氷が透明に見えるのは、大きな固まりで光がまっすぐ通り抜けるから。対して雪は小さな結晶の集まりなので、光があちこちに散らばり白く見える、というわけです。
■まとめ
雪は「水蒸気が冷えて氷になったもの」であり、冬の寒さがあるからこそ地上に届くのです。
また、雪が白いのは結晶の中で光が乱反射するから。雪自体は透明だけど光の加減で白く見える、ということですね。
子供に聞かれたら、科学的な説明と一緒にちょっとメルヘンな答えを交えてあげると、より楽しく伝えられるかもしれません。

