まえがき
クリスマスといえばイルミネーションやプレゼント、そしてやっぱりケーキ。では「なぜクリスマスにケーキを食べるの?」と聞かれて、すぐに説明できますか? 歴史や各国の定番を少し知っておくと、会話が弾むだけでなく記事の説得力もアップします。ここでは、世界のクリスマスケーキと日本でショートケーキが定番になった理由をやさしく解説します。
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世界の定番ケーキをサクッと理解
ブッシュ・ド・ノエル(フランス)
「ノエル=クリスマス」「ブッシュ=木・丸太」。ロールケーキをココアクリームで木の幹のように仕上げ、粉砂糖で雪を表現する華やかな一品です。
シュトーレン(ドイツ)
バターやドライフルーツ、ナッツをたっぷり練り込んだ焼き菓子。クリスマスの約1か月前から薄くスライスして少しずつ食べるのが本来の楽しみ方で、日持ちの良さが特徴です。
クリスマスプディング(イギリス)
洋酒に漬けたドライフルーツを使った蒸し菓子。仕上げにフランベ(点火して香りづけ)する演出で、大人のクリスマスを彩ります。
日本で「ショートケーキ=クリスマス」が定番になった理由
日本にはもともとクリスマスにケーキを食べる習慣はありませんでした。転機となったのが1922年(大正11年)。不二家がスポンジに生クリームといちごをのせたケーキをクリスマス向けに販売し、これが広く知られるようになります。当時は高級品でしたが、戦後の高度経済成長を経て昭和50年代頃には一般家庭にも浸透。現在の「クリスマス=いちごのショートケーキ」という日本独自の文化が定着しました。
まとめ
- 世界各国でクリスマスの定番ケーキは異なる(フランス=ブッシュ・ド・ノエル、ドイツ=シュトーレン、イギリス=プディング)。
- 日本の定番「いちごのショートケーキ」は1922年の不二家の販売がきっかけで広がった。
- 昭和50年代頃から家庭行事として定着し、今の「クリスマス=ケーキ」文化に。