まえがき
冬の寒さが厳しくなると、つい一日中暖房をつけっぱなしにしてしまいますよね。しかし電気代の請求書を見ると家計に直撃…。主婦としてはヒヤヒヤものです。かといって暖房を消して厚着をすると、家の中でも動きにくくて困ってしまいます。では、少しでも快適に、しかも節約につながる暖房の設定温度は何度がいいのでしょうか?
結論
多くの家庭では23〜25度の設定が一般的ですが、環境省の推奨は20度です。寒さを感じる人も多いですが、室温を1度下げるだけで約10%の省エネ効果が期待できます。さらに扇風機やサーキュレーターで空気を循環させれば、20度でも体感温度を上げて快適に過ごせます。つまり、「設定温度は低め+空気循環」が、電気代も体調も守る最適解です。
本文
みんなの平均設定温度は23〜25度
一般的な暖房の設定温度は23〜25度前後が多いと言われています。しかし人によっては「23度だと寒い」と感じることも。これは部屋の広さや服装の違いによるものです。広いリビングや薄着では寒く感じやすく、狭い部屋や厚着で過ごせば十分暖かく感じられます。
ちなみに環境省が推奨する設定温度は20度。外から帰ってきたときは暖かく感じますが、長時間室内で過ごすと寒く感じる人が多いでしょう。ただしこの20度には理由があります。
環境省が20度を推奨する理由
暖房を高めに設定して部屋を暖かくしても、廊下やトイレ・浴室などが寒いままだと急激な寒暖差が体に負担を与えます。鼻水程度ならまだしも、血圧上昇や脈拍の乱れから倒れてしまうケースもあるのです。つまり、部屋を必要以上に暖めすぎることは健康リスクにつながります。
そのため、環境省は「暖房は20度を目安に」と推奨しています。ポイントは室内外の温度差を10度以内に抑えること。これが体にも家計にも優しい暖房の使い方です。
エコで快適な20度設定を実現する方法
とはいえ20度設定だと「寒い…」と感じるのも事実。そこで役立つのが扇風機やサーキュレーターです。暖かい空気は上にたまり、冷たい空気は下にたまる性質があるため、設定温度を上げても床付近では冷えたまま。そこで扇風機を上向きにして首振り運転をすれば、天井付近の暖かい空気を部屋全体に循環させられます。
注意点は扇風機の風を直接体に当てないこと。風が当たると体感温度が下がって逆効果になります。空気を「混ぜる」意識で使いましょう。
さらに薄手のシャツを1枚重ね着するなど、衣服での体温調節も組み合わせれば、20度でも十分快適に過ごせます。
まとめ
冬の暖房は設定温度を高くすれば暖かくなりますが、その分電気代も上がり、体への負担も増してしまいます。多くの人が設定する23〜25度よりも、環境省推奨の20度前後を目安にしつつ、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させれば、体感温度はアップ。さらに着る物で調整すれば快適さを維持できます。電気代節約にも健康維持にもつながるので、ぜひ取り入れてみてください。

