三月三日のひな祭りは女の子の健やかな成長としあわせを願う行事です。
「ひな祭りってなに?」「どういう意味があるの?」と子供に聞かれた時に答えられるように、由来や人形の意味を知っておきましょう。
ひな祭りの由来
ひな祭りは、2つの風習が結びついてできたとされています。
- 草や藁で作った人形(ひとがた)で自分の体を撫で、川に流して厄払いや邪気払いをする風習
- 貴族の女の子たちが紙人形で遊ぶ「ひいな遊び」
この二つが結びついて「流しびな」が生まれ、これがひな祭りの原型となりました。
江戸時代に人形作りの技術が発達し、川に流すのではなく家に飾る習慣が広まりました。
ひな人形の意味をクイズで覚えよう
ひな人形は結婚式の様子を表し、女の子が将来しあわせな結婚ができるようにとの願いが込められています。
子供向けにクイズ形式で紹介すると楽しく学べます。
- お内裏様とお雛様の後ろにある丸い照明 → ぼんぼり
- 三人官女の役割 → お内裏様のお世話をする教養ある侍女
- 五人囃子の一人だけが持っているもの → 扇子(謡担当)
- 左大臣・右大臣の正式名称 → 随臣(ずいじん)、警護役
- 名前が知られていない三人組 → 仕丁(じちょう)、雑用係
ひな人形を飾る時期としまい方
ひな人形はひな祭りの一週間前までに飾るのがおすすめです。
片付けは「ひな祭りが過ぎたら早めに」と言われますが、大切なのは湿気を避けること。晴れの日が続いた午前中に片付けましょう。
片付けの手順は以下の通りです。
- 段飾りは下の段からしまう
- 筆やブラシでホコリを落とす
- 薄葉紙(うすようし)で人形をひとつずつ包む
- 防虫剤を入れる場合は人形から離して配置(同じメーカー・同じ製品を使用)
薄葉紙は緩衝材として優れており、ひな人形の保存に最適です。前年の紙を使い回さず、毎年新しい紙を用意しましょう。
まとめ
ひな祭りは女の子の健やかな成長と幸せを願う日本の伝統行事です。
ひな人形の名前や役割を知っておくと、子供に説明しやすくなります。
ひな祭りは一週間前までに飾り、終わったら晴れた午前中に丁寧にしまいましょう。ひとつずつ薄葉紙に包むのが正しい保管方法です。