産後のママってどうしてこんなに感情が不安定なのでしょうか?
何をするにも初めての経験で、
赤ちゃんが産まれた喜びと興奮に打って変わって、
毎日様々な不安がやってきます。
最初は練習したつもりのオムツ交換も
思うようにいかない時もありますし、
どうして赤ちゃんが泣いているのかわからず、
途方にくれる事もしばしば。
こんな産後のママに押し寄せてくる感情って、
どうして起こる事なのでしょうか?
そしてその感情に対する改善策はあるのでしょうか?
産後の不安感は、どんな症状で何が原因なの?
涙が出る
オムツを上手に変えられなかったり、
赤ちゃんがうまくおっぱいを飲んでくれなかったりすると、
ひどく落ち込み涙がポロポロ出てくる事があります。
普通些細なことでも、
何故かすごく悲しくなっていつも泣いてしまっているのです。
これが起こるのは日本人ママだけでなく
アメリカでもあることで普通に経験されているので、
心配はいりません。
恐れ
初めて赤ちゃんを育てているのですから、
ママにとっては怖い事ばかりです。
私は赤ちゃんの爪の伸び方が早いのにはびっくり。
でも爪を切るにも、
小さくて可愛い指を傷つけないかと恐る恐る切っていました。
顔や身体にちょっとでも傷があったり、
湿疹ができていたり、
赤ちゃんの顔色とかもしょっちゅうみては、
大丈夫なのかなぁ?どうしてかなぁ?と
恐ろしく感じたものです。
感覚過敏症
産後はとにかく感情が繊細になります。
今まで何とも思わず観ていた番組で、
大泣きしてしまったり、
何か事故などのニュースをみては可愛そうになり、
その気持ちを一日中引きずる事もあります。
突然なりだす電話の音や、
誰かが来た時の玄関のチャイム音などに、
ビクビクする事もあるのです。
怒り
育児をしていて赤ちゃんがどうして泣くのかわからない時、
産後のママはとてつもなくイラつきます。
赤ちゃんに「何が欲しいの?どうしたいの?」と
イラつくのはもちろん、
赤ちゃんのために何もできない自分自身に
イライラしてくるのです。
そしてもしそんなつもりはなくても赤ちゃんに、
ついあたってしまったとします。
そうすると次にくるのが止めどない後悔と罪悪感。
自分は何てダメなママなんだろうと、怒りが爆発しそうになるのです
疑う
これは自分に子育てができるのか、
疑問に思うようになるという事です。
仕事はバリバリしてきたけど、
人間を育てる事は全く違う事。
私で大丈夫なのかしら?
赤ちゃんを産んだのは、間違いではなかったのかな?
などという疑問を抱き出します。
ベイビーブルース
これらの色々な感情は「ベイビーブルース」と
呼ばれるもので、
実は日本人ママだけではなくアメリカのママの間でも
よく聞かれる事です。
このような不安感や感情の不安定さは、
産後のホルモンバランスの崩れから来ています。
だいたい産後すぐから、
2、3ヶ月で少しずつ落ち着いてくると言われています。
産後の不安感を少しでもおさえるためには?
時間があれば睡眠をとる
産後は家事などのことは
一切心配せずに育児に専念し、
赤ちゃんが寝ている間に
ママも一緒に寝るようにしましょう。
ホルモンバランスが悪い時に
育児のせいで寝不足も続くと、
感情がどんどん不安定になってしまい
ひどい時はうつ状態になってしまいます。
赤ちゃんにおっぱいをあげている時に添い寝をするとか、
少し目をつぶるだけでも良いのです。
目をつぶると周りからの影響を遮断するので、
頭が少しは休まります。
育児は24時間赤ちゃんの事を考え、
心配だったり不安だったりして
神経が休まる暇がありません。
できるだけ一日のうちに時間を見つけて、睡眠をとるようにしましょう。
食生活を見直す
今までのように
インスタント食品やファーストフード、ジャンクフードなどを
食べていませんか?
特に赤ちゃんにおっぱいをあげている間は、
ママにも栄養が必要ですし、
その良質の栄養が赤ちゃんにも行くので、
食生活はよく配慮して下さい。
良質なタンパク質と脂肪は不可欠です。
赤ちゃんにはこの二つが、最も必要な栄養素になります。
これらの栄養素は赤ちゃんやママの
筋肉や皮膚を作り、丈夫に保つものです。
もちろん繊維質や炭水化物も重要なので、
産後しばらくは無理なダイエットはせず、
栄養バランスのとれた食事に心がけましょう。
そうすることで女性ホルモンにも栄養が行き届き、
感情の不安定が落ち着いてくるのです。
太陽光線を甘くみるな!
日中時間があれば赤ちゃんと一緒に
お散歩に出かけましょう。
太陽光線を浴びるとビタミンDが得られ、
産後のママの骨の強化に役立ちます。
体内時計も正常に動きだし、
ぐっすり眠れるようになります。
太陽光線を浴びると、
頭の中に幸せホルモンが分泌される事も分かっています。
同時に適度なエクササイズになるので、
ヘルシーなライフスタイルが保てるのです。
まとめ
産後のママが感じる怒りや悲しみなどの
様々な感情の変化は、
女性ホルモンのせいだったのですね。
でもそれがアメリカのママも
経験していると知って、
ちょっと安心しました。
この不安感を落ち着けるためには、
ヘルシーなライフスタイルに心がける事と、
充分な睡眠をとる事なのです。
もし産後半年過ぎても感情の起伏が激しく、
朝起きる事も出来ないし、
呼吸が苦しくなるなどの症状がある場合は、
産婦人科や診療科を訪れて下さいね。
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