シュトーレンに定義なんてあるの?とびっくりして
しまいますが、シュトーレンの定義に従って作った
もの以外は、いくら「これはシュトーレンだ!」と
言っても認められないんですよ。
シュトーレンの定義は
・小麦粉の量100%に対して
・バター30〜50%以上
・ドライフルーツ70%以上、ナッツは10%以上
・水の量25%以下
と決まっていて、焼き上げる時間を普通のケーキ
よりも長めにし焼くとシュトーレンになります。
ドライフルーツはラム酒で漬け込んだ物を使って
いるので、雑菌の繁殖を防ぎ、水の量をかなり
少なくしているから、長期間食べらるドイツの
お菓子なんですよ。
でも、食べ物なのに本当に長期間保存は問題ないのでしょうか?
気になる!!シュトーレンの賞味期限はいつまで??
きちんとした定義で作ったシュトーレンであれば
1ヶ月以上は食べる事ができます。
中には1年も平気なものも!
シュトーレンの本場ドイツではシュトーレンを
販売するには資格が必要で、しかも法律で
材料の配分などが決まっているので、1年前の
シュトーレンでも食べられるようですが日本で
クリスマスシーズンに売られているシュトーレンは、
1ヶ月ぐらいが賞味期限のようですね。
しかしなぜ腐らず長期間、賞味期限を延ばす事に
成功したのかはアルコールや水分以外にも秘密が
あったのです。
その秘密は外側にあり!
シュトーレンが焼き上がったら表面に何回も
バターを塗るのですが、バターを塗る事で
シュトーレンの表面を乾燥から守ってくれます。
しかもバターを塗っただっただけでは、すぐに
酸化してしまい、これでは日持ちはしませんよね。
なので粉砂糖を大量にかけることでバターを
ガッチリガードしてくれるのです。
でも砂糖って水分を吸うと透明になってきませんか?
いくら賞味期限が長いからといってもシュトーレン
表面の砂糖が空気中の水分を吸ってしまうと、砂糖
独特の白っぽさがなくなってしまいます。
食べるのには問題はないですが、
白っぽさがなくなったらそろそろ食べきる時期
と思って食べちゃいましょう!
もしかしてこれって…シュトーレンはカビが生える??
シュトーレンはドイツの気候に合った製法で
作られているので、いくら寒い冬の間でも
日本の気候とは違う事だけは承知してくださいね。
シュトーレン自体は常温保存が本来の姿なのですが、
日本はどうしても湿気が多いので、カビが生えない
なんて事は言い切れません。
食品に入っているシリカゲルを大量にシュトーレンの
袋の中に入れておくのアリかも知れませんが、
なんとなくオシャレ感は薄まってしまいますよね…。
特に最近のマンションなどは気密性が高いお家が
多いので湿気がこもりがち…。
台所周りに置いておくと、水分やら空気中に
漂っているカビの胞子にやられてしまうので、
怪しい色をしたものが生えてきたら
食べるのは止めておいた方がよさげですね。
そんなシュトーレンを長く楽しみたいのであれば
冷凍保存がおすすめ。
冷凍しておけばカビも生えませんしね。
冷凍方法は、ちょっと面倒ですがカビさせない
ために少しだけ苦労しましょう。
薄くスライスしたシュトーレンを1枚ずつ小分けに
ラップで包んだら、アルミホイルで巻いて、
最後はまとめてジップロックのフリーザーバックに
入れて冷凍庫に眠らせましょう。
これなら食べる時は1枚づつ取り出しやすいですし
自然解凍したり、トースターで焼いても美味しく
食べられますよ。
買ってきて数日間は、常温でそのまま食べて、
せっかくのシュトーレンがカビで食べられなく
なる前に残った分は冷凍保存しておくのが、
最も日本に適した保存方法かもしれませんよ。
まとめ
シュトーレンにはきちんとした定義があり、
それを守らないものはシュトーレンとは呼ばない
なんて凄いシュトーレン愛ですよね。
でも長くシュトーレンを楽しむためには、
適当に作っていては、すぐに傷んでしまい
食べられなくなってしまいます。
ドイツではクリスマスの1ヶ月前から少しずつ
取り分け食べ始めるので長期保存ができないと
ダメという事なんですね。
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